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新年度のご挨拶
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安川電機健康保険組合
理事長 林田 歩
被保険者ならびにご家族のみなさまにおかれましては、日頃より安川電機健康保険組合の事業運営に対し、格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
厚生労働省が発表した「令和5年度 医療費の動向(メディアス)」によると、令和5年度の国全体の概算医療費は、前年度比約1.3兆円増、過去最高額の47.3兆円となっており、うち約4割を75歳以上の高齢者の医療費が占めています。今年度は、いよいよ全ての団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」に直面することで、今後、高齢者医療への拠出金はさらに増え続けることが予想されています。支え手となる現役世代も減少していることから、国民皆保険制度の持続性を確保するためにも、全世代が能力に応じて支えあう、全世代型社会保障制度の早急な構築が望まれます。
こうした状況のなか国では、社会全体で子育てを支えるという理念のもと「子ども・子育て支援金制度」を創設し、子育て世帯への支援が拡充されます。令和8年度から公的医療保険に上乗せして徴収が始まり、今後支援金率等の詳細が示される予定です。
また、昨年12月2日には従来の保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証を基本とした仕組みに移行しました。マイナ保険証は医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤となるもので、各種情報連携による質の高い医療の提供と効率化が期待されます。世界に先駆けて超高齢社会に直面する日本において社会保障制度を維持するためには、医療DXのさらなる推進が欠かせません。従来の保険証は経過措置として今年12月1日まで使用可能ですが、マイナ保険証の利用率向上が非常に重要です。被保険者ならびにご家族のみなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。
安川電機健保組合ではこうしたさまざまな変化に対応しながら、みなさまの“健康寿命”に重点を置いた保健事業を展開してまいります。みなさまにおかれましては、当健保組合が実施する各種健康づくり事業を積極的にご活用いただき、日々の健康管理にお役立てくださいますようお願い申し上げます。
最後になりますが、被保険者ならびにご家族のみなさまのますますのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年度を迎えるにあたってのご挨拶とさせていただきます。